英語は早く仕上げましょう。

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11月 042017
 

10月も終わり,少しずつ寒くなってきました。数日すれば街中はオレンジ色から赤色に衣替えとなります。さすがにこの時期になると半袖は着られませんね。

さておき,当塾ではこの時期になると各学年が次の学年を視野に入れた学習に入ります。今回は英語の話をメインに据えますが,当塾の英語の授業内容に少し触れると,高校1年生は文法などの知識のまとめに入り,高校3年生は入試問題を中心とした内容に。一つ飛ばしましたが,高校2年生は本格的に入試レベルの読解問題に入っていくことになります。

■「単語がわかれれば長文が読める」

ここでは,本格的に受験態勢に入る高校二年生の話を中心に扱っていこうと思います。すでに進みの早いクラスでは夏前から入試問題を扱っており,見出しは生徒たちの一部がここ最近漏らしている感想です。よくある話です。

実際,内容を大掴みするというのであれば,長文の読解においては語彙量が豊富であることがとても大きなメリットになります。語彙が増えれば,以前は虫食いのように穴ぼこだらけだった英文が,次第に意味を成して頭に入ってくるようになるのですから。センター試験レベルであれば,単語帳の「センター必須レベル」の章立てまでしっかり意味を把握しておけば70%前後の得点は見込めるでしょう。この数字は,今後発展的な力を身につける上ではベースとなる得点率です。

こうした話を添えつつ,「あたりまえだけど,単語が分かれば,ずいぶん読めるようになるよ。」と返すのですが,その瞬間「単語だけ覚えるなら,後でもいいかな。」と心のどこかで思ったような表情を浮かべる生徒がちらほら出てくるのです。すかさず,私は「いつまでに単語を覚えきろうか。」という話を次に繰り出すことになります。理由は大きく二つほど。

■英語は他の教科・科目より早く仕上げなければならない

見出しは一つ目の理由です。英語は「文の作り」という点では中学で八割程度終了しており,高校一年でそのほとんどが終了します。したがって他の教科・科目と比べると入試の基礎知識は早い段階で学び終えることになります。つまり,それらを「きちんと身につける」ことができれば高校二年生段階から入試レベルのトレーニングを積むことができるのです。

では,英語のこの特性をどう捉えるべきか。それは,一通りの学習を終えるのに比較的時間を要する他の教科・科目の学習に忙殺される前に,つまり高校3年生になる前に,英語は入試レベルの力をつけておかなければならない,ということです。

実際,多くの生徒は3年生になると,英語だけでなく理科,社会などに多く時間を取られるようになり,たいていの場合は英語の学習時間が圧縮されていきます(実際はもう少し複雑なころがありますが)。この流れ自体は自然です。ですから,英語のこうした教科特性を踏まえて学習ペースをきちんと確立した生徒が,高校2年の1月段階で,センター試験9割得程度の得点まで伸ばしたとしても特別驚くことではありません。むしろ同じ時期に平均点(6割ほど)に満たない程度の結果であれば,その生徒は相当の危機感を持たなければなりません。

英語は早く仕上げる。これは志望校合格までの流れを俯瞰したとき,不可欠な要素なのです。

■「単語が分かるようになったのに,長文が読めなくなった」

そしてここから二つ目の理由について。見出しは,力を伸ばしはじめて3ヶ月程度の生徒から上がってくる感想です。

学習を進めて,語彙量で目に見える成果のある生徒が,身につけた知識量に比例して得点力が上がるかというと,大抵の場合はどこかで落ち込みが出ます。では,落ちこんだままかというとそうではなく,その後上がったまだ下がり,再び上がる波を何度か繰り返すことが多いのです。それはなぜか。

知識量が増えたからといって,それだけ分からない部分が減るかというと,そう単純な話ではなく,分かる部分が増えただけにかえって細かい部分が気になり始めます。以前は気にしていなかった点が,意味を取る上で吟味する対象となり,迷いが生ずるのです。この兆候自体は力がつきつつある証拠だといえますが,得点力として目に見える形に変えていくにはさらなるトレーニングが必要になります。

単語の暗記は,スポーツで言うところの基礎練習の一つです。それらを適切に使いこなすためには試合のような実戦形式が必要となりますが,英語もそれは同じ。英文を読む中で単語を早く正確に使いこなす経験を積み,得点力を安定させていくことが必要なのです。(では,その具体的方法は?という話になるかと思いますが,そこは次回以降に譲りたいと思います)。

■来年の1月を一つの区切りに
ということで,当塾高2クラスでは,2ヶ月あまり後のセンター同日体験を一つの区切りに秋冬の授業を進めて行きます。上述の理由から英語で「貯金」を作ることが第一の目標ですが,まだそれ以前の段階で,これまでの学習に十分といえなかった生徒については,得点という結果を出すにはいかほどの努力が必要であるかを知る2ヶ月になります。その感触を得ることができれば,受験生になることができます。その最後のチャンスがいまです。

文責:伊藤

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我が友よ五月はあまり夢多く(5月の受験エピソード)

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5月 172017
 

「我が友よ五月はあまり夢多く成らずといふか長崎の曲」吉井勇

執筆担当 赤星

 これは,1900年初頭に,大正から昭和にかけて活躍した歌人,吉井勇が詠んだ歌です。明治書院による解説によれば,若い芸術家達の青春が花開いたいきいきと今に伝わる作品群の一首,とされます。(長崎の歌とは何か不詳のようですが,「長崎は今日も雨だった」でないのは間違いない。しかし,なにか心地よさを感じさせる歌だったのでしょう。長崎の五島出身の講師が喜びそうです。)

ゴールデンウィークも終わり,中間学年にあっては中間試験前,受験学年にとっては,部活の総決算の子もいて,実に活気に満ちた教室内となっています。ついこないだまで中3の教室で高校受験に向けてがんばっていた生徒達も,すっかり高校生らしくなって,高校初の中間試験に向けて授業日以外でも自習室で受験生達に交じって勉強にいそしむ姿が見えるようになりました。引退を間近に,目一杯部活をやったあと,午後8時に自習室にやってきて,パンを頬張りながら閉館まで勉強をして帰る高3の生徒もいて,胸が打たれる思いもあります。

各学年ともに,皆が活気に満ちた季節を存分に充実させていることが素直にうれしく,また,それに比例して,我々スタッフも活気づいて例年になく,といったら語弊はありますが,大変雰囲気がよい。手前味噌といっては失礼なほどに,講師陣,生徒達が輝いていて,嗚呼西荻塾よ,と目を細め・・・る間もなく,授業に出ずっぱりの毎日を過ごしております。

失礼を承知の上で,「五月はあまり夢多く」とはあまりによく詠んだものです。

受験学年は,模試も始まりました。志望校を夢をいうのは違うけれども,志望校の先に生徒達の夢が確かにあるはずで,いま,生徒達がおのおのの志望校を見据え,友達とともに目の前の課題を一つ一つ乗り越えていく,そりゃまさに夢多き日々に他ならないのではないかと。

ところで,当塾の講師陣と談笑していると,ついつい受験談義になることが多く,受験生時代を振り返ってみてもらうわけですが,彼らはこの5月をどうすごしていたのでしょうか。受験生の先輩の貴重な意見,聞かないわけにはいかないですよね。和歌にアレンジしてもいいのですが,授業5つのあとは,ちょっといつ寝落ちするかわからないので,普通に要約解釈コメントします。

「3日間で,終わらせると決めて,1対1をとにかく解きあげた。」

1対1とは,「大学への数学 1対1の対応演習」です。理系で,数3に追われて,なかなかこの時期手薄になりがちな,数学IIBまでの分野について,模試を受けて大いに危機感をもって,やり遂げたそうです。なるほど,鉄の決意とそれをやり遂げる姿勢ですね。なかなか完遂できるものではないと思います。荒療治ともいえる側面はありますが,5月ならではの治療ではないかと。受験生に5月病というものはありません。一心不乱に解いて,腑に落ちさせて,解いていく。こういう強さを是非生徒の皆さんも持ち合わせてほしい。

「ずっと,世界史の講義音声を聞いて移動していた。」

日本史・世界史の(私の経験上)最強コンビで受験をした人です。いや,地理が,というつもりはないですが,それをさておいても結構この2科目を極めるのは時間がかかります。高3ともなれば,近現代の架橋の時期,模試でやはり古代から中世の甘さを痛感してのことだそうで。継続は力なりとはいいますが,ほんとに,一歩一歩目標に向けて地道に努力を重ねた軌跡に,ただ頷くしかありません。

「歩きながらでも,勉強はできる」

秀逸奇抜なちょっとかわいい化学の小テストを作ることで有名な先生。普段の物言いは極めて温厚なのですが,徹底して全科目に渡り,努力を積み重ねてきた経験は,妥協をさせないときに見せる厳しさに確かな指導力を・・・おっと講師紹介ではないわけですが,皆が同意します。浪人が決まって,予備校のない田舎で,自分で勉強をしたこの先生の努力は,ちょっと涙ぐましい。私も,受験生時代を振り返れば,確かに,ときに麻雀(お金をかけない「健康マージャン」ってお店です)やカラオケで友達と遊ぶこともありましたが,自慢でもなんでもなく,やるときはやる。トイレにたくさん世界史の文化史の切り抜きや,長文でひっかかった単語を張りまくっていました。乗っかって,「トイレでも,勉強はできます。」蛍の光窓の雪。わずかな時間でも,隙なく妥協なく。夜,寮生だった私は,懐中電灯使って勉強したことがあります(嘘ではありません)。歩きながら事故にあうこともあるので,その先生や私のように田舎生まれであればさておき,杉並区では,世界史の講義音声を聞くなどの手法をおすすめしておきます。

「(無機化学)沈殿物から声がする。」

サンドウィッチマンの「なにいってんのかわかんないです」バリに,周りにいた化学経験者が全員吹き出してしまいました。この発言の文脈は,無機化学の暗記は一山あるという談義のなかで発せられました。当塾の無機化学の女神の発言ですが,私も化学の世界はあまり口多く話すほどやったことはないのですが,無機化学の暗記には,皆さん四苦八苦しています。そこで,この先生曰く,「いや,ここで沈殿したいの・・・って声が聞こえる」その言葉の背後にあるのは,闇雲な暗記ではなく,正確な理解を築き上げてできあがった体系でしょう。理解を伴わせた暗記ほど強いものはない。もはや暗記ではない。この季節にきっちりと積み上げた成果であろうと思います。七大選帝侯,化政文化,古代ギリシア文化・・・理解?苦労しましたね。

「俺は英語ができない。」(真摯なため息をつきながら)

浪人で迎えた5月。マーク模試が終わってからのこと。一緒の塾で浪人していた高校時代の友達に,そうとう怒られたそうです。5月のマーク模試のセンターの英語の点数は,192/200。友達と自己採点をして,自己採点結果を見て,そう心の声が出たそうです。誰が聞いてもイヤミですが,彼の心の声は,実は,4月,5月に,徹底した現役時代の敗因分析から,二次試験の英語にその原因があることを痛感していたところからあるそうです。自分の敵は,最後の勝負を決する二次試験にある。二次試験の英語が本当にできなくて,心から苦しんでいたそうです。ですから,心の声が漏れた,というところでしょうか。このエピソード,あまり人に語りたくなかったようですが,私は,徹底した自己分析から生まれた真摯なものと考えます。そこから志望校の英語を10年分全部解きあげて,英文法書を一冊短期間で読み上げたそうです。周りに流されないで,確固たる自己分析に基づいて客観視して,努力する厳しさを経験してほしいと思います。たしかに,センター試験の英語は,受験英語の手前にある,きちんと努力をしてとれるようにならなければならないと,私は思います。

「センターの数学は,考えたら負けです」

数学と物理の自信はすごい。しかし,彼が塾に持ってきてくれたチャート式(黄色です)は,手垢にまみれ,ぼろぼろでした。何回繰り返したかわからないそうです。センター試験の数学は,時間不足とは努力不足であると言い切る彼ですが,彼が後生大事にしているチャート式を見ると,その言葉がぐっと重みを持ちます。この4,5月にそうやって過ごしてきたからこそ,そして,考えたら負けというそれこそ常人離れしたようなコメントですが,そうやって力をつけてきたんだと思います。何も背伸びする必要もなければ,特殊なテクニックに頼る必要もない。絶対に君たちの机の上に,そういうツールがあるはずです。真摯にパートナーシップを結んでほしいと思います。

「いや,東京に行く。」

「そがんしてまで東京に行かんでよかろ?」と母親に言われたときに,返した言葉だそうです。いつの時代の話かと杉並区近辺の方はお思いでしょう。生徒達には実感がないですよね。地方と東京というのは区別ではなく,差別だ,とかいう論調もありますが,そんなことどうでもいいです。でも,本当に,地方に行けばその差はよくわかる。方言からもわかると思いますが,彼の出身地から東京に出て行くというのはちょっと普通じゃなかった(彼の出身町からだと,県知事と国会議員と父の友人くらいじゃないか?)。そういうところ,たくさんまだあるのです。中学校のとき,家が近くて毎日一緒に登下校し,寄り道してラーメンを間食し,将棋をしては,毎日負ける親友がいたそうです(マージャンでは負けなかったそうです)。その友達は,優等生でスポーツもできる。しかし,とにかくウマはあっていたそうで仲良くしていました。一度たりとも成績で勝ったことはなかったそうですし,彼は勉強より釣りとパソコンにいそしんでいたそうです。

そんな中で,友達は,高校受験で県立トップ校に合格,彼は,不合格。高校時代は別となったわけです。そんなとき,友達はいつになく真剣な顔で彼にこう語りかけました。「高校のとき頑張れば人生変わるけん,また3年たったら会おう」中学生が大学のことなんかわかるわけもないし,当時は実感もてなかったそうですが,実は,その友達の勧めで受けた県外の私立校に補欠でなんとか滑り込んで,強烈な寮生活がはじまります。やらされないと,しない彼は,超厳しい環境の中で,やらされることになったのです。少し,大学というものが見えてきた。「ふーん,俺も先輩達みたいに東京行ってみっかねえ」。3年間,なかなか帰宅できず,その友達と会うことはなかったそうですし,当時は携帯もラインも普及していません。そんな中で,高2の中だるみを満喫したため,彼はめでたく浪人相成りました。そして,5月。彼は偶然友達と変わった再会を果たすのです。模試で,自信を持っていた数学の上位者リストの上から3番目に,友達の名前。偏差値92。驚くと同時に,完膚なきまで負けましたし,何より,こういう形で再会するとは。「おー,あいつも浪人したとか。同じこと考えとる(笑)(笑)」第一声はそうだったそうですが,ふと思い出した別れ際の言葉。もちろん,モチベーションは,それだけじゃないですが,上記の先生方に負けないくらいは努力をしたそうです。

1年後の5月,大学のキャンパスで,サークルのミニコミ誌を街販(あおりの文句で正門前で売る作業)していたとき,「よう,赤星!なんばしよっとや!?(何してるんだ)」懐かしかったですね。昔から,いつも,かけ声はそうでした。

最後くらい,エピソードは執筆者のことでもいいでしょう。美談ですか?美談です。でもね,形も環境も違えども,こうやっていられた友達の存在は大きいと思います。塾で見つかるでしょうか。

ほかにも,たくさんのエピソードを講師のみなさんから大募集しています。書いていてなんですが,「若い受験生達の青春が花開いたいきいきと今に伝わる」夢多き五月であります。次は,夏前を振り返ってみましょうか。

2017年の入試を振り返る(受験総括)

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2月 262017
 

今年も2017年入試がひといきつきました。いつもよりも,早いタイミングで総括をしてみよう,と思いました。
毎年,入試総括の記事を書き始めて,今年が3年目となります。
2016年2015年
いつも,3月10日以降に一気に執筆することが多いのですが,今年は数学の解答速報を作るタイミングとなりました。合格発表を迎えれば,彼・彼女らの栄冠を喜ぶ気持ちがどうしても全面に出てしまいますので,あえてこのタイミングで考えていることを書いてみようと思いました。

卒塾記念パーティ2017@奥多摩セミナーハウス

2017年2月24日。国公立大前期日程前日。

今年の2月24日は,例年と違って,前日であろうと,かわりなくいつものように朝から受験生が自習にやってきました。私立入試を終え,一人また一人と減っていき,かわりに高校2年生の姿が目立つようになる自習室ですが,かわりなく過ごしていました。高1・高2生も学年末を控え,今のうちにと授業外の時間に,質問や勉強法の相談にやってきます。私も,その日は,一挙に数人が来て,同時に全員違う分野を申し述べる対応で,四苦八苦していました。気がつくと,「前日」を終えた受験生たちが自習室から出てきました。

出陣の前には,必ず一言必ず声かけることを心がけています。「いつもとかわりなくやっておいで」というために。

・・・ああ,そうか。前日であろうと,いつもとかわりなく今日もやってきたんだったな。

この「いつもとかわりなくやっておいで」。いつからそういうようになったのか。
しっかりな,とか,頑張れよ,とか言うのはなんとなくプレッシャーを与えるようで遠慮があるのも事実ですが,これまで一生懸命積み上げてきた受験生が当日頑張るのは当然でして,それを念を押す必要もないかなとも。まあ余計なことかもしれません。

入試問題は,全くの初見ということはほとんどないと思っています。初見の問題を解決する能力というよりは,むしろ初見にならないように,とにかく経験を積み上げていくことが受験勉強であると思っています。

塾は積み上げのための情報と環境を提供することが使命であると思っており,最後は受験生自身が積み上げをしてもらうほかない。この積み上げにおいて,塾が何かをしてあげるなどというのはやはりおこがましいと思います。でも,正直に言えば,それでも何かしてあげたいし,してやれなかったという思いもあって,攻めと責めの狭間で2月とはとにかく複雑怪奇な心境でいます。でも,そんなことはさておき,私たちは,確かに,受験生一人一人が自分と向き合いながら,それぞれなりに,積み上げを一生懸命やってきたのを知っています。教室で見せてくれる真摯な顔つきがそれを物語る。会場は変わっても,一つ一つ戦ってくれたら。いつもとかわりなく。

積み上げが合格に達する水準にきているか,そんなことはわからないほうが多いと思います。しかし,私たちは,この2017年の入試では,誰一人としていつもとかわりなくやってはならない生徒を知りません。全員が,目標に胸を張って挑み,次に羽ばたいていけるであろうと思いました。

いつもとかわりなくやっておいでと見送るこの瞬間,生徒たちが確かに成長したことを実感しています。

結果はどうなるか,不安な日々を送っている生徒も多いと思います。かたや,進学先が決定し,早々にラブライバーになった者もいます。どんな結果になるかは,さておけるはずもないですが,それでもあえてさておき,こうやって成長してきた生徒たちの表情をうかがえたのを,誇りに思うところです。

西荻塾が,皆さんの期待に応える伴走が勤め上げられたか,反省は尽きませんけれども,次は,2018年,自習室の割合は高2生が占めるようになりました。

さて,2月24日。「前日」の受験生の帰り際。
それもちょうど高1に囲まれて四苦八苦していたとき。「頑張ってくるんで」と握手を求められ,「いつもとかわりなく」,と言い損ねました。こともあろうに,しっかり問題読めよ,と言ってしまった。
そして,帰った後,いつもの教室のホワイトボード全面には,「前日」の受験生の落書きが。中身は次の日への決意がほとんどでありましたが,その一画に,
「西荻塾サイコー」
卒業式のあとの黒板かよ。最高かよ。

そういいつつ,よき生徒たちに恵まれた1年でありました。本当に,ありがとうございました。

ビリギャルから思うこと(あまり関係ない、塾の12月の指導の様子です)

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12月 192016
 

指導日記(12月)

文責:赤星

ビリギャルを見よ、ということで見てみました(今更)。
面白かったです。私、ドラゴン桜も嫌いじゃないので、面白く見せていただきました。

感想は別に、塾の講師が書いてもちっとも面白くないと思うので、書きませんし、うちの塾がビリギャルにあるメソッドを使っているわけでもないので、それをいろいろと批評することもしません。映画として、受験がネタだと、塾講師として「ああーあるある(笑)」などというのが人とは違った楽しみ方だなあ、という一人満悦がまた面白いというレベルです。

さて、ビリギャル見たところで、ふと西荻塾に思いをはせましょう。年末が近づき、センター試験まで1ヶ月を切りました。最後の模試が終わり、各々にその成績がかえってきており、志望校の最終選定に入っております。毎年言っていますが、今年はまた格別な指導経験を積ませてもらっています。

近くに住んでいながら昼夜とお母様の手作りのお弁当を塾で楽しそうに食べている、それこそ自習室に住んでいるかのような生徒の姿がデフォルトの風景となりつつあります。ある講師の実家農園からミカンの差し入れがどどんと届いたはずなのにその減る量のおかしさに驚いたり、講師用(のはずの)冷蔵庫・電子レンジの前に常に生徒がいたりと、教室が移転しても、相変わらずの風景で、目新しさもなくなりました(それでよい)。積み上げて整理が後回しになっている我々スタッフのモノも徹底した断捨離でかなり片付きました。
奥多摩セミナーハウスの定期点検にも行ってきましたが、室内が氷点下という極限状態で、春の合宿に備え、こちらは駅前校・南校(高校受験部)の活気と違って冬眠開始です。

高校2年生。

表情が一気に変わってきました。受験生らしさが一気に出てきました。塾としては、非常に頼もしさが出てきたように思いますが、危機感が先走りすぎないように、足下をきっちり見極める時期といえるでしょう。修学旅行、部活の試合もさることながら、一気に様々なことで忙しくなる中、短い時間でもかまわないから、机についた瞬間、さっと集中して、日々のノルマをコツコツと仕上げる、週に1度はまとまった時間を勉強に割く、そういう面談をする機会も増えました。
勉強は、ちょっとした時間の集中と、ある程度のロングスパンの集中のバランスで決まると思います。時間はどこまでいっても有限ですから、このリズムを早々に身につけてもらいたいと思っており、授業ももちろんですが、それ以外の時間で、自習のリズムについて語る時間が日に日に増えています。いい授業をするのは、塾の最低条件ですから、それに加え、こういった自習のリズムをいかに早く切り替え、軌道に乗せるか、日々指導側も悪戦苦闘しています。高3の5月に完全に課外から引退してから勉強に集中する、という子も毎年いて、それこそビルギャルではないですが、鉄の意志をもってめざましいのび方をする子もいます。しかし、この時期に、受験生として、あと1年どう過ごすか、そこに真剣に思いを巡らせる生徒たちには、そんなことを言うのは文字通り最悪で、今から鉄の意志を固めると同時に、ある程度確固とした学習のスタイルを築いてもらいたいと思っています。もとい、早いにこしたことはない、今から、というのは失礼で、西荻塾に入ってくれたその瞬間から、全力で受験に向かえるスタイルを日々模索しながら、指導を行っています。

高校1年生。

学校生活も安定しつつ、かなり高校生として学習内容も高度になりつつあります。期末試験の成績を手にして、思うこともたくさんあったようです。部活動だけでなく、様々なイベントなどにも積極的に参加しているようで、イベント会場で某スタッフと出くわしてびっくりなどというのもあったようですが、充実した表情が、中学生のころとは見違えるようになりました。また、この時期から本格的に塾を探して、西荻塾の扉をたたいてきてくれた子たちの顔つき。2年後を見据えて、高1全体のために、西荻塾としても、全力で教材を作り、全力で冬期講習の準備をしているところです。高校2年生にいえることは、高1にもいえること。高2とは違って、勉強のスタイルは高1ならではの調整が必要ではありますが、やはり、バランスのとれた自習のリズム、定期試験の上手な生かし方もキーポイントになります(塾の授業は、定期試験対策をする場所ではないのですが、自習指導を通して、どうこれを受験に活かすかは非常に重要な指導のポイントと考えています)。テスト前なんで・・・という気持ちはよくわかります。しかし、そういうところは日常学習で、どうやって解消するか、内容が高度になりつつある今こそ、そこを徹底して。直前は誰でも焦る。そこは仕方ないにしても、有意義な焦りを覚えてほしいところです。直前にこれだけ見直せばOKというスタイルを学んでほしいところです。テスト前に逆にそれだけで何とかしようということ自体が、長期的にも損であることも切々と説いています。

ほとんど

ビリギャルとは関係のない話で終わっておりますが、12月のこの時期こそ、という日々の指導を文字に起こしてみました。
ちなみに、失礼とは思いますが、うちにもいる、ビリギャル、ビリダン(?)、結構毎年すごいですよ。本気でバンドマン、本気でサッカーやって、ちゃんと第一志望、合格しましたし、今年だって偏差値35から現在は60近くまであげてA判定にこぎつけた子も!模試の成績持ってきてくれまして、その場ではクールに、「なるほどうんうん、ここを修正すればもっと確実性が増す」、と(ちゃんと)アドバイスを与えながら、内心よっしゃーとも拍手してたりもします。私たちも、言わなくてもみればわかると思いますが、人間くさい人たちなので、割とその辺は感情豊かに皆さんを見守っています。

12月に入って、学校の進路面談で、担任から、まったく信頼されていなくて(その担任の先生は、5月以前でその生徒の評価が固まっているのか、そこがぶれずにはなはだ疑問は尽きませんが)、そんな志望校無謀だとか、もっと下受けろとか言われている子もいて、不安そうな表情を浮かべて塾に来ることがあって、心を痛めていますが、私たちは努力は報われるとそれこそぶれずに、日々向き合いながら、進路面談を重ねている日常です。2017年の入試が終わるまで、あと2ヶ月。心から、応援しています。