1月 172016
 

【国語】
<第1問:評論>
 第1問は昨年に続き、現代的なテーマ(土井隆義「キャラ化する/される子供たち」)。昨年に引き続き、ずいぶんとすっきりした印象を受ける。序盤はすっきりと読みやすいが、この本文の核心部分は正確な読解と語彙力を試される。もっとも、設問は解答が絞りやすいものが多く、問5において、本文の趣旨を学生の対話形式で選ばせるという新形式もあるが、逆に優しく感じさせた。さらに,問6の形式はかつての2010年形式に似ているが、特段形式によって云々するものでもない。きっちり消去法で対応できよう。
 なお、「やおい」「リカちゃん」「ミニー」など、サブカルジャンルの用語がまたネットを中心に話題となっている。しかし、昨年の「クソリプ」に続き、本質はそこではないので、外野が騒ぐのは好きにしていただき、受験生は着々と読解力を築き上げるように。
 いわゆるオタクが有利というわけでもないから(言うまでもなく)、サブカル造詣に深い必要はない。しかし、サブカルやSNS、ITなど,かつてはそもそも枠外だったものが,入試では普通に出題されるようになった。今更高校生たちに言う必要性も感じない昨今であるが,日頃から活字に限らず,様々なメディアに触れておこう。漫画だって最近のものは,正確な読解力を必要とするものも結構ある。
<第2問:小説>
 ずいぶん心情把握の問題ばかり出たなあという感じであるが,表現の問題であれ,理由付けの問題であれ,まずは「客観的」な心情把握が基本なので,特段目新しさはない。今回は,丁寧な本文の記述さえ追えれば,あとは選択肢を丁寧に消去していくことだ。問1の語句問題は,例年になく平穏である。

 総じて現代文は易化という印象を受けているが,1問の配点が他科目に比して「異常に高い」ので,この程度の難易度で良いとも思うが。

<第3問:古文>
*現在担当執筆中
<第4問:漢文>
*現在担当執筆中

【数学IA】
 出題形式が若干変わって、問題も盛りだくさんになった。第1問の一次関数は初めて?データ分析は気合いをかなり入れて作った模様。昨年は正直手抜き(初年度だから仕方ない?)だったのに比すると・・・学習が浅い諸君は後半で苦労したと思われる。しっかり学んでいればなんということもないが,学校の現場ではパソコン室でエクセルを使わせていい加減に教えているような所も散見されるし、塾としても充実を図りたいところだ。定義・概念からきちんと理解しておこう。
 図形(第6問)と整数(第5問)は、整数の方が楽なのが浮き彫りになっている。もう少し難易度の差を減らすように工夫すべきな気もするが、図形は真新しい何かがあるわけでもないので仕方ないのか。整数の知識的なもの(互除法とかn進法とか)を覚えるのがめんどうだから避けて図形でいく,というのであれば,旧課程、旧旧課程まで遡って演習積む必要はある。
 確率(第3問)は昨年に続き,平穏だ。

【数学IIB】
 序盤,微積・ベクトルは設問の意図は明確なものに戻り,平年並みに戻った。しかし,相変わらず(微積は特に)計算はめんどくさい。ただ,このくらいの計算は,3年間きちんとめんどくさがらずに取り組んできた者なら耐えられる(そうなりましょうね)。
 数列は,群数列が出題され,どこかで見たことがありそうな普通の群数列。・・・だが,どうしてこのような誘導をつけたのだろうか。一般論としては,さまざまな角度から問題を多角的に検討する能力を磨く必要はあるから,通常とは違う方法を別解として学習する意義はあろうが,ちょっと誘導の過程が不親切。もう少し数列の基本をきちんと確認させるような,親切な問題があってもよい(基礎力を試すテストなのだし)。
 数IIBで高得点を取るのはなかなか難しい。過去とは違う問題にしたい,しなければならないという観念を感じる(数IIBは旧課程と範囲に差がないから・・・)。いいじゃないか,素直な出題を繰り返しても,とそろそろ言いたい(あまり試験批判はしたくない)。基礎力を測ることはできると思う。

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