2月 262017
 

今年も2017年入試がひといきつきました。いつもよりも,早いタイミングで総括をしてみよう,と思いました。
毎年,入試総括の記事を書き始めて,今年が3年目となります。
2016年2015年
いつも,3月10日以降に一気に執筆することが多いのですが,今年は数学の解答速報を作るタイミングとなりました。合格発表を迎えれば,彼・彼女らの栄冠を喜ぶ気持ちがどうしても全面に出てしまいますので,あえてこのタイミングで考えていることを書いてみようと思いました。

卒塾記念パーティ2017@奥多摩セミナーハウス

2017年2月24日。国公立大前期日程前日。

今年の2月24日は,例年と違って,前日であろうと,かわりなくいつものように朝から受験生が自習にやってきました。私立入試を終え,一人また一人と減っていき,かわりに高校2年生の姿が目立つようになる自習室ですが,かわりなく過ごしていました。高1・高2生も学年末を控え,今のうちにと授業外の時間に,質問や勉強法の相談にやってきます。私も,その日は,一挙に数人が来て,同時に全員違う分野を申し述べる対応で,四苦八苦していました。気がつくと,「前日」を終えた受験生たちが自習室から出てきました。

出陣の前には,必ず一言必ず声かけることを心がけています。「いつもとかわりなくやっておいで」というために。

・・・ああ,そうか。前日であろうと,いつもとかわりなく今日もやってきたんだったな。

この「いつもとかわりなくやっておいで」。いつからそういうようになったのか。
しっかりな,とか,頑張れよ,とか言うのはなんとなくプレッシャーを与えるようで遠慮があるのも事実ですが,これまで一生懸命積み上げてきた受験生が当日頑張るのは当然でして,それを念を押す必要もないかなとも。まあ余計なことかもしれません。

入試問題は,全くの初見ということはほとんどないと思っています。初見の問題を解決する能力というよりは,むしろ初見にならないように,とにかく経験を積み上げていくことが受験勉強であると思っています。

塾は積み上げのための情報と環境を提供することが使命であると思っており,最後は受験生自身が積み上げをしてもらうほかない。この積み上げにおいて,塾が何かをしてあげるなどというのはやはりおこがましいと思います。でも,正直に言えば,それでも何かしてあげたいし,してやれなかったという思いもあって,攻めと責めの狭間で2月とはとにかく複雑怪奇な心境でいます。でも,そんなことはさておき,私たちは,確かに,受験生一人一人が自分と向き合いながら,それぞれなりに,積み上げを一生懸命やってきたのを知っています。教室で見せてくれる真摯な顔つきがそれを物語る。会場は変わっても,一つ一つ戦ってくれたら。いつもとかわりなく。

積み上げが合格に達する水準にきているか,そんなことはわからないほうが多いと思います。しかし,私たちは,この2017年の入試では,誰一人としていつもとかわりなくやってはならない生徒を知りません。全員が,目標に胸を張って挑み,次に羽ばたいていけるであろうと思いました。

いつもとかわりなくやっておいでと見送るこの瞬間,生徒たちが確かに成長したことを実感しています。

結果はどうなるか,不安な日々を送っている生徒も多いと思います。かたや,進学先が決定し,早々にラブライバーになった者もいます。どんな結果になるかは,さておけるはずもないですが,それでもあえてさておき,こうやって成長してきた生徒たちの表情をうかがえたのを,誇りに思うところです。

西荻塾が,皆さんの期待に応える伴走が勤め上げられたか,反省は尽きませんけれども,次は,2018年,自習室の割合は高2生が占めるようになりました。

さて,2月24日。「前日」の受験生の帰り際。
それもちょうど高1に囲まれて四苦八苦していたとき。「頑張ってくるんで」と握手を求められ,「いつもとかわりなく」,と言い損ねました。こともあろうに,しっかり問題読めよ,と言ってしまった。
そして,帰った後,いつもの教室のホワイトボード全面には,「前日」の受験生の落書きが。中身は次の日への決意がほとんどでありましたが,その一画に,
「西荻塾サイコー」
卒業式のあとの黒板かよ。最高かよ。

そういいつつ,よき生徒たちに恵まれた1年でありました。本当に,ありがとうございました。

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