3月 172018
 

2018年度入試総括
文責 塾長:伊藤

 国立大前期の発表から一週間余り。つい先週まではまだまだ冬の寒さが残っていましたが,気がつけば桜の開花を目前にする暖かさになってしまいました。季節の流れに記憶も流されてしまわないうちに,西荻塾の2018年度の総括をしておきたいと思います。

今年は国公立大6名を含め,23名中18名が大学への進学を決めました。まずは合格おめでとう。

さて,この合格に当たって,例年以上に印象に残るのは,皆スタートも仕上がりも早かったこと。当たり前と言えば当たり前なのですが,当たり前のことが正攻法なのだと改めて実感しています。多くは理系でした。春先に課題の克服からスタート。中には在籍高校で一番レベルが下のクラスにいた者もおり,やることは山積していましたが,着々と作業を進め,行き詰まっては講師と相談,そして修正を繰り返し,夏が終わる頃にはすでに合格ライン乗るところまでに達していました。

この流れが可能にしたのは,早期に自分のペースの確立できたこと。特に現役生は学校生活との両立がテーマとなりますが,合格者たちは,塾の自習室を上手に活用しながら短時間であっても継続的な学習に取り組み,淡々と実力を伸ばしていきました。夏前には,もう一人前の受験生の顔つきになっていたと記憶しています。英語担当としてもう一つ付け加えるなら,全員英語の仕上がりが早かったこと(以前コラムで触れました)が,国公立大の主戦場となる数学や,理系の理科に対して秋以降重点的に学習時間を振り向けられる余裕を生んでいます。

こうした結果,センター試験では全員がきちんと得点し,気負うことなく二次試験を迎えることができたように見ています(もちろん,当人たちはプレッシャーのかかる毎日だったでしょう)。合格は,学習ペースの作り方の観点からすると極めて順当なものであったと感じています。今後の指導において一段と「この流れが一つの理想」と確信を深めた経験でした。

一方,苦戦した生徒たちもいます。その多くは受験が終わった後に「あと3ヶ月あれば!」と口にしましたが,詰まるところスタートの遅かった(または安定した学習ペースを確立できなかった)生徒たちです。受験に対する意識を持つのが遅くなりやすい都立高校の生徒については,例年以上に指導において様々な注意を払っていましたが,もはやここは強制力を発動するほかなかろう,というのが個人的な結論です(今後,大学受験部統括と相談します)。

とはいえ,冬が近づいてからの集中力は各人素晴らしいものでした。「もう3ヶ月」前からその顔が続いていたなら,確かに別の結果があったと思わせる姿だったと思います。当人たちにとってそれは今後の財産となるはずで(塾として,それを以てよしとは言えませんが),卒塾していく者はそれをどこかで活かせることを願います。そして,また一部は「あと3ヶ月あれば」の経験を糧に,もう一年頑張っていくことになります(その何人かが,既卒としての勉強場所にこの塾を選んでくれたのは,率直にうれしいことです)。

と,かように今年はコントラストのある結果となりました。ただ,この結果のコントラストはゴールの部分ではなく,そこに至る過程を如実に示したものであり,ここまで明確な反映の仕方となったのは感触として初めてと言っていいと感じています。入試そのものもここ数年は全体として厳しくなってきており,事前の予想に反した合格というのは減ってきた感があります。丁寧に準備を進めて,節目ごとに結果につなげてきた者が,最後に合格をつかみ取る。冒頭の繰り返しになりますが,それこそが志望校合格への最短ルートです。

ということで,過程が大事という話をしてきた流れの中では生徒個別にどのよう学習を進めてきたのかを書き出したいところですが,この点はまた改めてといたします。西荻塾は大学受験の指導を始め,前身の塾から数えてこの春10年目に入ります。授業と自らの学習姿勢の確立を軸に指導を進め,毎年そのリニューアルを図ってきました。2018年は,上で述べたコントラストを塾内において消し去る,これを目標に指導に当たろうと思います。ですので,新受験生以下の皆様,覚悟してくださいね。

2018年3月17日卒塾祝いパーティの前日に

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