スローガンは,「冷静かつ全力で駆けよ」
大学受験の道のりは,決して楽な道のりではない。しかし,西荻塾は,自らの志に向かって直向きに努力を積み重ねること,そして,そのプロセスを通して社会で適応する能力を鍛える絶好の機会であると信じています。
西荻塾の塾生達は,教室と自習室に一度足を踏み入れていただければわかりますが,自らの高い志を胸に,誰もが真剣でありながら楽しく受験と向き合っています。絶対合格できるという保証があるわけではない。確実に点が伸びるという絶対的な方法があるわけでもない。
しかし,自らの知的欲求を充足し,ひいては高い志を成し遂げるため,冷静かつ全力で努力する姿,そして全力で駆け抜けた後に晴れやかな表情で帰途につく姿を目の当たりにしながら,確かな人間の成長の足音を,我々西荻塾は確かに耳にしています。
西荻塾(大学受験部)は,そのために
- 予習で思考のフレームワークを作れ
- 授業の場で存分に語り,知識を存分に修得せよ
- 復習で志へ向けた知識を定着せよ
- 知的好奇心に素直であれ
というサブスローガンを掲げています。主体的に学び,自立できる人間として世に羽ばたく,そのような生徒を育てます。
甲子園球児達が,黙々と練習に打ち込み,血のにじむような努力を経て,晴れ舞台で真っ黒な顔で白球を追いかける姿が心を打つ,そんな瞬間が誰しもあると思います。大学受験を志した受験生達も同様で,その姿には毎年心を打たれるものがあります。大学受験は志を達成するための通過点に過ぎないけれども,重要な過程であることは間違いない。妥協せずに,冷静な頭をもって受験に取り組んでほしいと思います。
もっとも,点が出なければ,つらい。入試で落ちたくない。それは正直な受験生の気持ちであると思います。自ら主体的に考え,実践することが真の学問への道である,そのようなことは正論であるとしても,それをそのような受験生を目の前にして言うことには躊躇を覚えます。正直な受験生の気持ちは大切にしたい。努力が報われる喜びを体験してもらいたい。学びを不断に継続してもらいたい。我々は,受験生の素直な気持ちを押しつぶしてまで理想を貫くことは背徳であると考えます。正直な気持ちには,きちんと応えてあげたい。そういう場を作りたいと考えています。
目次
専任講師が君たち一人一人を担任して,一緒に走る
西荻塾の最大の特徴は,授業を担当し,君たちをよく知る講師が,担任として一緒に伴走者をつとめることです。
受験期間中,授業以外の時間で「自ら」「主体的に」「自己管理をしながら」学ぶことが求められます。しかし,なかなかそれを効果的にやるのは難しいもの。
これは,かつて我々が予備校や塾に通っていたときに痛感してきたことです。
しかし,予備校がよいをしていたとき,講師とは別に,「チューター」なるものは存在するのですが,ありきたりのマニュアル的なことしか言わない。本人の特性など,踏まえられてはない。
そこで,予備校の講師をとっ捕まえて,仲良くなって・・・という手順を踏むことになったのですが,やはり,講師は違う。答案から,本人の特性を踏まえた的確なアドバイスがもらえる。
それならば,西荻塾はもっと欲張ろうと思いました。講師として,科目の専門家であることに加え,実際に授業を担当する専任講師が,担任も務めればいい。
そして,大学受験は,科目間のバランスも重要。多角的な視点を,統一的に指導できるほうがいい。
それならば,複数担任がいてもいいじゃないか。
科目指導だけではない。受験生本人とよく話して,一息の入れ方や集中力の持続法を一緒に考えたり,夜型の受験生をたたき直したり,そんな人間くさいことがあってもいい。
受験生たちも団結するが,一緒に講師も団結する。
一緒に泣き笑う。
そういう担任指導が,当塾の特徴です。
*そのうち,ここは加筆します。卒塾生のナマの声を掲載してみます。
講師による添削とソクラティック・メソッド
授業では,一方通行の講義形式はとらず,受験生達と密のコミュニケーションを図りながら,受験生達が自分の現在の力と向き合う環境を整えています。授業の全てにおいて,受験生達の答案に講師が目を通し,添削を行います。
試験会場でのコミュニケーション手段は,答案用紙と受験生が握った筆記具のみ。添削結果をそのまま授業で活かすことで,受験生が自らの努力の結果と持てる実力を余すところなく答案にぶつけられるための指導を行います。
【ソクラティック・メソッドとは】
体験授業から,ソクラティック・メソッド(生徒と講師で発問,発話等を頻繁にかわしながら,予め予習してきた内容を踏まえ,現場思考能力を鍛えるメソッド。当塾では,聞かせる時間と発話を求め,自由に発議,応答する時間を授業時間内に作っています)を行っていますので,驚かれる方も多いのです。ソクラティック・メソッドは,それこそ,専門教育の場においては大変効果的なものとして認知されているメソッドではありますが,使いこなすもの一苦労であり,専門知識や指導経験が不十分な者が下手に手を出すと,間合いが悪かったり,質問が曖昧だったり,タイミングが無意味だったりするためにたんなる迷惑にしかなりません。実際に,法科大学院などではそれが基本とされていますが,うまくいっているとは言いがたいところも少なからずあるようです。
当塾では,ソクラティック・メソッドを十分にこなせる講師以外は教壇に立たせていません。
当塾では,例えば,次のようなやりとりが典型例となります。
<日本史の授業中>
○長野県諏訪地方では製糸業の発達が目覚ましく,明治後期になると,県外からも多数の工女が集められるようになった。これら工女らによってうたわれた「工女節」に,「男軍人女は工女糸をひくのも国のため」という一節がある。どうして「糸をひく」ことが「国のため」と考えられたのであろうか。明治期における日本の諸産業のあり方を念頭において,150 字以内で説明せよ。(東大日本史)
講師「では,まず明治期における諸産業のあり方はどうだろうか?」
生徒「日本の産業革命は,軽工業が中心です。紡績業が中心的な役割を果たしたと言われます。」
講師「紡績と製糸の違いはわかっているよね?」
生徒「紡績が綿で,製糸が生糸です。」
講師「OK。では,どうして紡績業という言葉を出したのか?設問は製糸産業だけど?」
生徒「紡績業は機械や原料を輸入に依存してどうしても貿易赤字になってしまったからです」
講師「では,製糸業とどうリンクさせるのか?」
生徒「正貨を蓄積する役割を果たしたのが製糸業です。」
講師「どういう風に役割を果たしたのか?」
生徒「生糸産業は,原料から加工まで一貫して国内で可能だったから,輸入に頼る側面がなかったから」
講師「すなわち,正貨獲得につながった,そういう風に書き上げるということね。」
生徒「はい」
講師「では,設問を見てみよう。「男軍人女は工女糸をひくのも国のため」とあるが,これをわざわざ引用してあるのはどういう点が問題になるの?」
生徒「え,単なる引用に過ぎず,一般論を書けばいいのではないですか?」
講師「男は軍人,女は糸を引く,という対比になっているが,あえてこの部分が引用されているのは,東大が何かを求めているということ。さてそれは何か。」
・・・・長いのでこの辺で。このようなやりとりを全科目でやります。頭に残る,深く刻み込むお手伝いです。
★講師による添削指導については,授業案内のページにサンプルが掲載されています。
努力の方法を学び取る自習伴走
西荻塾では,授業以外に,自習指導に力を入れています。大学受験で合格をつかめるか否かは,授業のみならず,自ら努力をすること,すなわち,自習を行えるかにかかっています。
もっとも,努力の方法は人それぞれです。たくさんの塾生を送り出してきた経験を持ち,そして実際に授業を担当する講師は,その格好の相談役となるはずと西荻塾は考えています。勉強のやり方に限らず,進路の相談から一息の入れ方まで,君たちが安心して努力できるように伴走しています。
自習指導というより「伴走」です。しっかり指導しますが,最後,ゴールを目指すのは君たち受験生である,という意味合いです。
専門性に裏打ちされた授業
西荻塾は,受験生が学習の過程で抱く知的好奇心に応えうるだけの専門性と素養を十分に身につけた講師達が待っています。授業で終わりではなく,「すっと腑に落ちるその瞬間まで」―いつでも,いつまでも受験生達と語り合う時間を大切にしたいと思います。微積分やベクトルのふわっとした感じや,なんとなく読んでいた現代文の習得において,目から鱗が落ちる瞬間を体験していただきたいと思います。解ければいい,では解けないのも事実ですし,受験勉強であっても,知的好奇心に素直になってほしいと考えています。
切磋琢磨できる環境整備導
西荻塾では,受講生どうし在籍校は異なれど,お互いに刺激し合いながら,ともに目標に向けて突き進んでいく雰囲気があります。クラスの仲間どうし,短期・長期の目標を定めあい,そしてそれをお互いに検証しながら,勉学に励む様子をしばしば目にします。何もそれを必須としているわけではないのですが,ともに戦っていく仲間の存在は努力を継続する何よりもの助けとなります。西荻塾では,そのような雰囲気作りに努めています。
※高校受験部では,学習計画ノートを各自配布して,スケジューリングの指導を行っています。大学受験部ではそのような指導は必須としていませんが,最近,塾生たちがこれを欲しい,と。友人同士で書き込みあって管理するんだ,と。講師陣もビックリでした。中学生用ですが,工夫して使っているようです。
自習室完備
- いつでも自習が出来るスペースを確保してあります。午前10時より午後10時までいつでも利用可能です(別館は午前7時から可能です)。言わずもがな,受講科目に拘わらず講師を捕まえて質問ができます。
- 面談等はいつでも対応可能です。少しでも不安を感じたらいつでも申し出て下さい。